北朝鮮で核兵器とミサイルを含む各種軍事装備の開発・輸出を総轄する第2経済委員会の委員長を務めるのは、国防委員会の白世鳳(ペク・セボン)委員だと、複数の対北朝鮮消息筋と政府消息筋が13日に伝えた。2003年から金鉄万(キム・チョルマン)前委員長の後任として活動しているという。北朝鮮は2003年9月に開催した最高人民会議第11期第1次会議で白氏を新たに国防委員に選任し、これにより抗日パルチザン第1世代で高齢の金氏は国防委員をひいたが、白氏が金氏の後任として第2経済委員長に任命された事実などはこれまで明らかになっていなかった。
 白氏は軍需工業畑を歩んできた専門家で、第2経済委員長に就く前は同委員会の党責任秘書を務めていた。国防委員として選出されるまで北朝鮮メディアに取り上げられたことがなく、2003年8月の最高人民会議の代議員選挙で選出され、外部に初めて名を知られるようになった。そのため白氏については一時、「白頭山の3峰」を意味し金正日(キム・ジョンイル)総書記の二男、金正哲(キム・ジョンチョル)氏の仮名だとする説が北朝鮮専門家の間で流れもしたが、消息筋はこれを否定している。

 第2経済委員会は、1970年代に政務院(現内閣)内に分散していた軍需生産関連部署を統合・設立した組織。下部機関には軍需工場を置き、核兵器やミサイル、銃砲、艦艇、航空機、軍服など軍事装備の一切と軍需物資の生産から、傘下企業を通じた輸出入まで管掌している。


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