外交通商部が米国主導の拡散安全保障イニシアチブ(PSI)に正式に参加する案を大統領職引継委員会に報告し、引継委が慎重に検討を進めていると、引継委関係者が11日に伝えた。
 外交通商部は4日の業務報告で、韓米同盟と国際社会との協力強化の意味でPSIの正式参加を検討すべきとの意見を出したという。引継委関係者は「PSIへの正式参加は南北関係に影響を与えることもあり、すぐに結論を出すのは難しい状況」としながらも、時間をかけて検討すると話した。しかし、李明博(イ・ミョンバク)次期政権が外交政策の原則のひとつに、韓米同盟強化を基盤にした国際社会との協調を設定していることを考慮すると、PSI正式参加を決める可能性は低くないというのが外交関係者の分析だ。

 韓国は2005年に米国の要請を受け、PSIの8項目のうち域内外訓練の参観団派遣、ブリーフィング聴取など、オブザーバー資格が可能な5項目に参加している。正式参加、域内の遮断訓練時の物的支援、域外遮断訓練時の物的支援という残り3項目には賛同していない。2006年の北朝鮮による核実験直後に米国からPSI正式参加の要請があったが、北朝鮮の反発を懸念した韓国は悩んだ末に参加しないという結論を出し、米国はこれに失望感をあらわにした。


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