韓国銀行金融通貨委員会は10日、1月のコール金利誘導目標を年5.0%で現状維持すると発表した。コール金利は7月と8月に続けて引き上げられた後、9月から5か月間据え置きとなった。
 今年初めてとなる金融通貨委員会の開催前から債券市場などでは、世界的な信用収縮と米国の景気停滞、原油や穀物・非鉄金属の価格高騰などで対外部門の不確実性が拡大しているため、コール金利は据え置きされるという見方が大方を占めていた。しかし、消費者物価の上昇圧力が高まっているうえ、不動産価格の安定に向けた流動性管理の必要性が指摘されるなど、コール金利の据え置きが続くかについての予測は難しいとされる。

 韓国銀行はこの日金融通貨委員会に提出した内外の経済動向に関する報告書で、最近は消費の伸びがやや鈍化しているようだが、基調としては回復の流れを示していると評価した。ただ、原油高の影響などで経済主体の心理指標が多少萎縮した様相だとしている。

 輸出と生産の好調が続くなか、設備投資も不振を抜け出し緩やかに改善する動きだという。消費者物価に関しては、原油高などの海外要因によるコスト負担が加わり、需要圧力が可視化しつつあり今後高まっていくとの見通しを示した。


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