サムスンSDIは27日、低温ポリシリコン薄膜トランジスタ(TFT)を適用した31インチのアクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)を、世界に先駆け開発したと明らかにした。同社は大型AMOLED開発に必須となる高精細メタルマスク(FMM)装着技術、電流の効果的な供給を実現する低抵抗配線工程技術も独自に開発しており、これで大型AMOLED生産への準備を整えたことになる。
 この31インチAMOLEDは、第4世代低温ポリシリコン(LTPS)を適用し、アモルファスシリコン(a-Si)を使用した方式に比べ電力消耗が少ないだけでなく寿命も長く、製品の安定性も高い。フルHD級で画面1部分を集中的に明るくした場合の数値「ピーク輝度」は550カンデラ/平方メートル、コントラスト比は100万対1、寿命は3万5000時間と、既存のAMOLEDの中で最も優れた性能を備える。特にサムスンSDI固有の発光構造を適用しており、既存の大型製品では70%にとどまっていた色の再現率を100%以上にすることが可能だ。また、モジュール全体の厚さは4.3ミリメートルと通常の液晶パネルの10分の1程度に、電力消費は32インチ液晶テレビの平均消費量の半分以下に抑えられた。

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 サムスン電子はこのAMOLEDを利用した31インチ液晶テレビを生産し、来年初めに米ラスベガスで開催される世界最大の家電展示会「インターナショナル・コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES)で初公開する計画だ。


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