忠清南道・泰安沖でタンカーとクレーン船が衝突し原油が流出した事故で、サムスン重工業所属で海上クレーンを載せたバージ船を引いていたタグボート2隻の船長2人とクレーン船船長、香港船籍のタンカー船長の4人を海洋汚染防止法違反の疑いで拘束し取り調べることになった。タンカーの1等航海士は拘束しないまま立件し取り調べを進める方針だ。泰安海洋警察署が19日に明らかにした。
 調べによると、クレーン船とタグボートの船長は事故当日の7日、黄海が荒天に見舞われていたにもかかわらず無理に船舶を運航し、原油を流出させるきっかけとなる衝突事故を起こした点と、港湾管制室の非常呼び出しに1時間以上応答しなかった点など、安全措置の義務を十分果たさなかった疑いを持たれている。タンカーの船長は、クレーン船と衝突する危険性を事前に認知していながら適切で迅速な措置を十分取らなかった点などが認められるという。

 泰安海洋警察署関係者は、これまでの調べで、軽重の差はあれ双方に過失があったことが明らかになったとしながら、検察の最終的な指揮に従い、早ければあすにも関係者の身柄を検察に送致する計画だと説明した。

 一方、この事故で海上に流出した原油は1万2547キロリットルと最終確認された。海洋水産部の中央海洋安全審判院が19日、タンカーの原油船積量と荷役前の全量を検量した結果を明らかにした。事故発生直後に発表された推定量1万500キロリットルより2047キロリットル多い。今回の流出量は、1995年に全羅南道・麗水で発生した事故による原油流出量5035キロリットルの約2.5倍にあたる。


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