あす19日に実施される第17代大統領選挙は、回数としては18回目の大統領選挙となる。1960年3月に直接選挙が実施され、当時の李承晩(イ・スンマン)大統領が第4代大統領に再選されたものの、不正選挙を糾弾するデモが起こり、後に無効処理されたためだ。
 議院内閣制が確立された後、同年8月に民議院・参議院合同議会で改めて第4代大統領を選出する間接選挙が実施され、尹ボ善(ユン・ボソン)候補が当選した。このため正式な第4代大統領は、間接選挙で選出された尹ボ善大統領だが、中央選挙管理委員会の記録には間接選挙の記録はなく、直接選挙記録だけが残されている。

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 歴代大統領選における直接選挙は、今回の第17代を含め2代~7代、13~16代の計11回。一方、間接選挙は計7回実施されている。李承晩大統領が選出された初代(1948年7月)は国会議員による間接選挙で、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領は第8代(1972年12月23日)と第9代(1978年7月)に統一主体国民会議による間接選挙で選出された。統一主体国民会議は大統領選のために設置された機関で、第10代の崔奎夏(チェ・ギュハ)大統領(1979年12月)、第11代の全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領(1980年8月)も選出している。また全大統領は翌1981年2月に民政党候補として出馬し、大統領選挙人団方式で第12代大統領に再選された。

 直接選挙で最も投票率が高かったのは、李承晩大統領の第4代選(1960年3月)で、97%を記録している。朝鮮戦争後初めて実施された第3代(1956年5月・李承晩大統領を選出)が94.4%、直接選挙復活後初の選挙で盧泰愚(ノ・テウ)大統領を選出した第13代(1987年12月)が89.2%と続く。2002年12月に実施され盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を選出した第16代は70.8%で、歴代大統領選のなかで最も低い投票率だった。

 また、第4代直接選挙は、史上最高の得票率と最低の競争率という記録も持っている。対抗馬だった民主党の趙炳玉(チョ・ビョンオク)候補が病死したため李承晩候補の単独出馬となり、有効投票の100%(有権者総数の86%)を獲得したためだ。歴代得票率は、第4代直接選挙が無効となったことを考慮すると、第2代の李承晩大統領が獲得した74.6%が最も高い。最低記録は第13代盧泰愚大統領の36.6%。

 競争率が最も高かったのは第14代・15代で、いずれも7人の候補が争った。しかしこの記録は、12人の候補が出馬し2人が辞退、現在も10人が競う今回の第17代選挙が破った。直接選挙出馬の回数は、金大中(キム・デジュン)第15代大統領、李承晩、朴正熙大統領がそれぞれ3回ずつ。今回の選挙で李会昌(イ・フェチャン)候補と権永吉(クォン・ヨンギル)候補がそれぞれ3回目の選挙に挑んでおり、出馬回数2位に名を連ねることになった。


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