設計寿命を超過したため稼動を中断した古里原子力発電所1号機に対し、政府が10年間の稼動延長を正式に承認した。韓国水力原子力は13日、科学技術部から継続稼動運営許可の通知を受けたと明らかにしたが、ただちに1号機の稼動を再開しても法的に問題はないものの、周辺住民から円満な合意を得ることに力を入れる方針だと伝えた。
 水力原子力関係者によると、1号機に対しては欧米の基準すべてを適用するなど、世界でも類を見ない厳格な安全性点検を実施したという。安全性問題が解消できたことを受け、今後は地元住民が要求している項目のうち、長期的な課題と即座の解決が可能なものとに分類し、本格的な話し合いを進める計画だ。

 地元では「古里1号機寿命延長反対機張郡対策委員会」が結成されており、水力原子力側とこれまで3度にわたる話し合いを行っているが、双方の意見の隔たりは解消されていない。

 対策委側は、地域開発に関する40の要求事項を提示しているが、まったく進展がないとして、前日に政府に介入を求めている。10日からは原発施設入口での座り込み、同社ソウル本社や科学技術部への抗議訪問を行っているほか、1号機および新古里1~4号機の稼動中止を求める仮処分申請も検討している。また、古里1号機に対する正しい解決策を模索するため、政府と水力原子力、市民社会団体、地域対策委員会で構成する「共同協議体」の設置も提案した。


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