板門店韓国側区域の「平和の家」で12日、第7回南北将官級軍事会談が始まった。14日まで続けられ、南北管理区域における通行・通信・通関の「3通」に向けた軍事保障合意書締結、黄海での共同漁労区域設定問題などを協議する。韓国からは国防部の李弘基(イ・ホンギ)政策企画官(陸軍少将)、北朝鮮から朝鮮人民軍の金英徹(キム・ヨンチョル)中将(韓国の少将に相当)を首席代表とする、各4人の代表団が出席している。
 午前10時から始まった全体会議で李企画官は、同日中に「3通」問題を解決し、13日からは共同漁労区域設定問題を話し合うことを提案した。また、前日ムン山~鳳東間の貨物列車が開通したことから大幅な物流コスト削減が可能になったとし、50万ウォンだった25トントラック1台当たりの物流コストを半分に減らすことができ、経済協力が活性化すればユーラシア大陸と連結することも可能だと強調した。

 金中将は、「3通」問題は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が北朝鮮側に話し、統一部の李在禎(イ・ジェジョン)長官も解決を求めた問題であることから、北朝鮮もこれに素直に応じたと答えた。

 初日に集中的に扱われる「3通」に向けた軍事保障合意書は、相互に必要性を認めているうえ、すでに双方が草案を交換していることから比較的スムーズに妥結するものとみられる。しかし、北朝鮮側が黄海共同漁労区域の設定問題を先に妥結しようと提案する場合、軍事保障合意書の締結も難航が予想される。共同漁労区域の設定問題は、双方に大きな意見の隔たりがある北方限界線(NLL)の問題ともかかわることから、妥結は容易でないとの見方も出ている。韓国はNLLを基線として等面積で共同漁労区域を設定する考えだが、北朝鮮はNLL南方の海上を平和水域に指定し、ここに共同漁労区域を設定すべきと主張している。


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