サムスン電子は12日、世界に先駆け、31インチのアクティブマトリクス式有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビの製造に成功したと明らかにした。製品仕様など詳細情報については非公開とした。
 同社は、この製品を来年1月7日から10日まで米ラスベガスで開催される世界最大の家電見本市、コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)に出品する計画だ。CESでの展示を通じ、こうした大型有機ELテレビ製品をいつでも量産できるという可能性を世界市場にアピールする。現在の技術力で40インチ以上のテレビも製造できるという。

 有機ELは、既存の液晶ディスプレーとは異なり、自ら光を発する発光性の有機化合物を2枚のガラス板の間に敷き詰めた構造となっている。このため、バックライトを内蔵し薄型にするには限界があり電力消耗量も多い液晶に比べ、厚さも電力も大幅に抑えることができる。また、画質、反応速度、明暗比などでも比較にならないほどの性能を提供できるため、「夢のディスプレー」と呼ばれている。


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