中国を公式訪問している韓悳洙(ハン・ドクス)首相は11日、中国の外貨準備高増加、中国政府の海外投資奨励政策にもかかわらず、中国の対韓投資は昨年末現在の累計で18億ドルに満たないと指摘し、中国に対韓投資の拡大を要請した。
 韓首相は北京市内のホテルで国際貿易促進委員会(CCPIT)主催により中国企業関係者と政府関係者ら100人余りが集まる中で開かれた昼食会での演説を通じ、中国の対韓投資額は韓国の対中投資額350億ドルに比べあまりに少ない数字だと指摘した上で、海外投資を検討する場合には優先的に韓国への投資を考慮してほしいと呼びかけた。

 韓首相はまた、2004年以来、中国は韓国にとって最大の貿易相手国に、韓国は中国にとって3番目の貿易相手国になり、投資面で韓国は累計基準で中国内3位の投資国になったと述べた。特に両国政府と産業界などが共同研究を進めている韓中自由貿易協定(FTA)は両国の経済関係をすべての分野で一段階引き上げるよい機会となり、韓中FTAが双方に利益をもたらすすばらしい交渉になるよう、関心と協力を望んでいるとの考えを示した。

 このほか、中国政府が省エネルギーや環境保護を強化する方向で経済政策を修正しているが、この過程で韓国など外資系企業が大きな負担を感じないよう格別な関心と配慮を求めるとともに、中国内で外資系企業と関連した紛争発生時には仲裁役となるCCPITが韓国企業の立場にももっと耳を傾けてほしいと述べた。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0