南北は首相会談での経済協力合意事項を速やかに履行するため、今月中に開城工業団地と造船海運、農水産、保健医療環境の4分野で作業部会を開催することにした。手始めに14日から2日間にわたり農水産作業部会を開き、この席で東海の一定水域での入漁と漁労、水産物加工など多様な協力を模索する。合わせて造船協力団地建設と、端川地域の鉱山などに対する現地調査日程を確定するほか、資源開発協力問題を話し合うため、資源開発と経済協力制度の2つの作業部会を新設する。
 権五奎(クォン・オギュ)副首相を首席代表とする韓国代表団と、全承勲(チョン・スンフン)副首相を代表とする北朝鮮代表団は6日夜、第1回南北経済協力共同委員会の終結会議でこうした内容を盛り込んだ10カ条14項目からなる合意書を採択した。ただ、開城工業団地の出入時間拡大とインターネットや有無線サービスなど、通行・通信・通関の「3通問題」の改善問題、造船協力団地の建設、開城~平壌間の高速道路と開城~新義州間の鉄道の改修・補修など、主要な経済協力事業推進の具体化は、同委員会の傘下に設けられた作業部会に持ち越した。

 権副首相は終結会議終了後の会見で、「初の会議ですべてのことを決定するのは困難な状況だった」と振り返り、各作業部会を通じてより多様な議題について深く話し合える基盤が作られたと評価した。

 南北は新設される経済協力制度作業部会を来年4月初めに開城で開き、経済協力事業と関連した出入、滞在、通信、通関、精算決済、商事仲裁など、投資環境の造成と制度的保障問題を話し合うことにするとともに、輸出と投資拡大に向けた多様な協力についても協議していくことにした。また、安辺地域の船舶ブロック工場建設と、南浦の船舶修理工場近代化と船舶ブロック工場建設に向けた第2回現地調査を今月11日から行い、25日から28日まで釜山で造船海運協力作用部会を開いて造船協力団地建設と民間船舶の海州直航路通過、通行秩序などの問題を話し合うことで合意した。

 南北の代表団は今回の会議で、開城工業団地の出入時間を午前7時から午後10時までに拡大する時期を確定するため詰めの協議を行ったが合意には失敗し、20日から2日間にわたり開城で作業部会を開いて話し合っていくことにした。ただ、開城工業団地第2期開発に向けた測量と地質調査は17日から始めることで合意に達した。

 資源開発協力と関連しては、新設される資源開発作業部会が来年1月に開城で開かれ、端川地域の鉱山への投資協力と関連した3回目の現地共同調査は20日から26日まで実施される。

 南北は特に、輸出と投資拡大に向け多様な協力案を話し合っていくことで合意しており、今後北朝鮮内で大規模プロジェクトを推進するため内外の資金誘致問題も話し合っていく基盤を設けた。このほか、道路と鉄道の作業部会開催日はそれぞれ来年2月12日から13日までと1月22日から23日まで、開城で開くことを確定し、開城~平壌間の高速道路と開城~新義州間の鉄道の改修・補修を積極的に進めていくことで合意した。

 会議のため訪韓していた北朝鮮代表団は、終結会議終了後の6日午後9時45分ごろに帰国の途についた。


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