討論会に先立ち、手を取り合って写真撮影する候補ら=6日、ソウル(聯合)
討論会に先立ち、手を取り合って写真撮影する候補ら=6日、ソウル(聯合)
大統合民主新党の鄭東泳(チョン・ドンヨン)氏、ハンナラ党の李明博(イ・ミョンバク)氏、無所属の李会昌(イ・フェチャン)氏、民主労働党の権永吉(クォン・ヨンギル)氏、民主党の李仁済(イ・インジェ)氏、創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)氏の、大統領候補6人が6日夜に初のテレビ討論会を行い、政策公約と争点懸案をめぐり攻防を繰り広げた。
 討論会は中央選挙管理委員会の主催で、政治・外交・統一分野をテーマに2時間にわたり行われた。BBK株価操作事件への共謀疑惑などを受けてきた李明博候補に対し、検察が疑いはないとする捜査結果を発表した翌日とあり、冒頭から捜査の公正性などをめぐり李明博候補と他候補間に論争が起こった。

 鄭東泳候補は冒頭発言で、「李明博候補が腐敗候補という事実に変わりはない。偽物と偽装がはびこる大統領選挙でうそと真実を分けるのは国民しかいない」と李明博候補を批判し、政府は検察を国民のもとに送り出したが、検察がこれを悪用し李明博候補の懐に入っていったと主張した。

 一方、李明博候補は、「検察の捜査によりすべてが明らかになったが、これまで国民に心配をかけて申し訳なく思う。これに報いるため、大統領に選ばれれば国民が穏やかに暮らせるように努力する」と述べ、今は糾弾政治を変え先進国のように政策対決で国民の審判を受けるときだと強調した。鄭東泳候補に対しては、「犯罪者の話を信じて、鄭東泳政権と盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権が任命した検察を信じないということか」と反論した。

 各候補はまた、北朝鮮政策の基調と北朝鮮核問題の解法、韓米同盟、東北工程(中国東北地方の地域研究プロジェクト)など外交政策の懸案をめぐり、他候補との比較優位をアピールしながら一歩も譲らない舌戦を繰り広げた。

 鄭東泳候補は李明博候補と李会昌候補の北朝鮮政策基調に対し、「古い強硬派路線に従う2人の見解は時代錯誤的で、南北対決時代に向かうことは歴史の後退」と批判した。

 これに対し李明博氏は、南北関係は柔軟に進めるべきだとし、韓国は北朝鮮に人道的支援と協力を続けていくと強調した。核放棄は北朝鮮住民に有益だと、金正日(キム・ジョンイル)総書記を説得していくとの姿勢だ。李会昌候補は、相互主義を土台に明確に原則を伝えながら、協力するときはする、協力しないなら不利益を与えるという態度が必要だと主張した。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0