世界60カ国の国民のうち、韓国人のわいろ供与の経験は世界で最も少ないグループに属するほど少なかったが、韓国社会の腐敗問題は今後悪化すると考えている人が多いことが分かった。
 
腐敗防止の国際NGO(非政府機関)、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)が6日に発表した「2007年TI世界腐敗バロメーター(GCB)」によると、今後3年間の腐敗改善の程度を尋ねたところ、韓国の回答者中45%が腐敗が増加するだろうと答えた。2005年調査での32%と比べると悪化している。かなり増加するとした人は7%、やや増加すると答えた人は38%だった。減少するとの見通しは33%で、2005年の22%より昇したものの、これは社会の二極化で認識も二極化しているとの可能性が指摘された。

この調査は毎年一般人を対象に、腐敗に対する認識と経験を問うもので、今年は60カ国の6万3199人に対しアンケート調査が実施された。韓国では1001人が調査に応じた。韓国では現政権の反腐敗政策を「効果的」とする回答は24%で、世界平均の54%に比べると大幅に低かった。「非効率的」は67%で、政府努力に対する国民の認識は良くないことが分かった。

社会の分野別の清廉度について、清廉を1点、腐敗を5点で計ったところ、韓国では「政党」が4.2点(世界平均は4.0点)と最低の評価を受けた。議会4.1点(3.6点)、企業3.5点(3.5点)、警察・司法3.5点(3.3点)、マスコミ3.4点(3.3点)など、不信感が強かった。宗教も3.1点(2.8点)、市民団体は2.9点(2.9点)と、全般的に世界平均に及ばなかった。

しかし、一般国民のわいろ提供の経験は毎年減っており、今年は1%にとどまった。カナダやスイスなどと並び、世界でも清廉度が高いグループに入る。

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