握手する南北の首席代表(共同取材団撮影)=4日、ソウル(聯合)
握手する南北の首席代表(共同取材団撮影)=4日、ソウル(聯合)
南北首脳宣言のうち経済協力分野の履行策について話し合う第1回南北経済協力共同委員会が4日午後、1回目の全体会議を行い公式に開幕した。
 権五奎(クォン・オギュ)副首相(財政経済部長官兼任)を首席代表とする韓国側代表団と、全承勲(チョン・スンフン)内閣副首相を首席代表とする北朝鮮側代表団は午後4時、ソウル市内のホテルで全体会議を開き、南北首脳会談と南北首相会談で合意した主要な経済協力事業を具体化するための互いの基本的立場を示すなど、本格的な話し合いに入った。

権副首相は全体会議での冒頭発言を通じ、「経済協力共同委員会が副首相級に格上げされただけに、具体的な実践計画を話し合うほかに、南北がさらに目標とビジョンを持って進んでいけるような方策も話し合える」と期待を示した。特に首相会談で3通問題と貨物列車運行に合意したこともあり、今後共同委員会では海州、安辺、南浦、白頭山など各分野での協力を本格化する枠組みが築かれなければならないと述べた。

 これに対し全副首相は「南北首脳間の歴史的な宣言が出たことで、北と南の経済協力が活性化する契機となった」と評価し、「名馬はうまく乗れば千里馬(伝説上の馬)になり、うまく乗れなければロバになる。われわれが力と知恵を合わせていけば経済協力事業はうまくいくと考える」と述べた。

 今回の会談は、首脳会談を契機にこれまで次官級で行われていた経済協力推進委員会が、副首相級が委員長となる経済協力共同委員会に格上げされて開かれる初めての会議となる。北朝鮮の副首相がソウルを訪問するのは1992年の金達鉉(キム・ダルヒョン)副首相以来となる。

 会談では開城工業団地の活性化に向けた通信、通行、通関の「3通問題」の解決、造船協力団地造成、鉄道・道路の改修・補修など、首脳会談と首相会談で合意した主要な事業について具体化する作業が進められる。また、開城工業団地、鉄道、道路、農水産、造船海運、保健医療環境の6つの作業部会の日程についても確定する。

 会談2日目となる5日には、午前中に首席代表と代表による接触と、各分野別の接触を行い、意見調整を続ける。午後には首都圏近郊の産業施設を共同で視察する。会談は6日午前に終結会議と合意文発表、歓送昼食会を最後に公式日程を終え、北朝鮮代表団は午後3時ごろ平壌に向かう予定だ。


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