シニオラ首相(右)と握手を交わす宋長官=29日、ベイルート(聯合)
シニオラ首相(右)と握手を交わす宋長官=29日、ベイルート(聯合)
中東を歴訪している外交通商部の宋旻淳(ソン・ミンスン)長官は29日、最初の訪問地となるレバノンでシニオラ首相を表敬訪問し、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)として任務に当たっている韓国軍の平和維持団「東明部隊」兵士の安全問題などを話し合った。
 約350人で構成される東明部隊は、レバノンと中東地域の平和政策を支援するため、7月にレバノン南部のティール地域に派遣されている。宋長官は兵士の安全に対するレバノン政府の格別な関心を求め、シニオラ首相は持続的な関心と支援を惜しまないと述べた。宋長官はまた、昨年の戦争による被害復興事業に韓国政府が600万ドルの支援を約束した点を強調しながら、レバノンの再建と平和定着に向け積極的に支援する意向を示した。

 双方はあわせて、国連安全保障理事会の非常任理事国入りを相互支援するなど、国際外交でも緊密に協力することで意見を同じくした。レバノンは2010~2011年、韓国は2013~2014年の非常任理事国入りを目指している。

 一方、シニオラ首相はレバノン政府が推進中の電力産業の民営化に対する韓国企業の積極的な参加を要請し、両国の交易・交流拡大に向けた相互努力を提案した。これと関連して宋長官は、韓国と中東の協力関係を発展させるべきだという盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の中東イニシアチブを紹介し、来年はじめに韓国で発足する「中東ソサエティー」へのレバノン政府の参加と支援を求めた。

 韓国外相のレバノン訪問は、1981年に両国が国交樹立して以来初めてとなる。宋長官は30日のサルーフ外務移民相との会談などを終えレバノンをたち、イタリア・ローマを経て来月2日にイスラエルとパレスチナを訪問する。


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