ハンナラ党所属で朴槿恵(パク・クネ)前代表派派閥の郭成文(クァク・ソンムン)議員が29日に記者会見を開き、ハンナラ党を離れ、無所属で大統領選に出馬した李会昌(イ・フェチャン)候補を支持すると宣言した。郭議員は数日間悩んだ末、初心に戻り「正しいことは正しく、間違っていることは間違っている」とはっきり声に出すべきだと決心し、離党を決めたと述べた。
 ハンナラ党議員が離党と李会昌陣営への合流を宣言したのは郭議員が初めてだが、今後、李明博(イ・ミョンバク)ハンナラ党公認候補をめぐる一連の疑惑の捜査結果が発表されれば、内容によっては朴槿恵派議員らの離党が続く可能性もある。

 郭議員は、「李明博候補は大統領になってはならない人物であり、彼による政権交代は可能でも、望ましいものでもない」と強く述べ、これまで明らかになった脱法・違法行為の事実だけでも、国家指導者にふさわしい資格はないと批判した。自身は、党内選挙以降の勝者が敗者を断罪しようという高慢な態度と、勝者独占を当然視する姿勢に大きな挫折を感じたとし、後を絶たない疑惑の数々や度重なるうそにもかかわらず、党と保守言論は「経済再建」という呪文に集団催眠にかかっていると、厳しい言葉をぶつけた。

 また李会昌候補支持の理由について、経済的能力だけでなく道徳性と大韓民国の正統性を代表できる指導者だけが10年間で崩れ落ちた大韓民国のアイデンティティを建て直し、先進韓国をリードすることができるとし、李会昌候補は十分にそうした資格を備えていると信じていると説明した。

 朴槿恵派議員の追加離党があるかとの質問に対しては、他議員個人の問題のため言及はできないとしながらも、同じ意向を持つ議員は数人おり、来週にも政治状況に従い賛同する見込みだと明らかにした。


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