第505艦の前で海洋警察とともに記念撮影する久間さん(左から4人目)=29日、麗水(聯合)
第505艦の前で海洋警察とともに記念撮影する久間さん(左から4人目)=29日、麗水(聯合)
TBSソウル支局の特派員、久間直樹さんが、17年前の遭難事故から命を救った恩人に再会、感謝の思いを伝えたことが感動を呼んでいる。
 久間さんは1990年10月17日、同僚と2人で取材のためトロール漁船に乗り、中国に向けて日本を出発した。全羅南道新安郡・可許島の西100キロメートルほどの海上に差し掛かったところ、船は突然海底から浮かび上がってきた物体と衝突し、沈み始めた。久間さんは船員ら一行11人とともに救命ボートに乗り込み、10時間もの間、海を漂流していた。寒さと空腹で気力を失っていくなか、付近を航行していた韓国船舶に発見され、通報を受け出動した当時の木浦海洋警察署所属第505艦と、日本海上保安庁の警備艦艇により無事救助された。

 久間さんはその後2005年に特派員として韓国に赴任。生死をさまよった自身の経験を番組で紹介したいと命の恩人・第505艦を探し、現在は麗水海洋警察署に配置され活動していることを突き止め、29日に麗水海警を訪問し17年ぶりに対面した。また、先週には漂流中の一行を発見した慶尚南道統営船籍の船舶の船員らとも会い、お礼の言葉を伝えている。

 第505艦が来年退役する予定だと知り、どうしても会いたかったという久間さんは、救助された当時の緊迫した状況と韓国での生活は決して忘れられないと話し、海洋警察に重ねて感謝の気持ちを伝えた。


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