韓国に到着した金部長(中央)と出迎えた統一部の李寛世(イ・グァンセ)次官=29日、都羅山(聯合)
韓国に到着した金部長(中央)と出迎えた統一部の李寛世(イ・グァンセ)次官=29日、都羅山(聯合)
北朝鮮の対韓国政策を総轄する金養健(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党統一戦線部長が29日から3日間の予定でソウルを訪問し、統一部の李在禎(イ・ジェジョン)長官、国家情報院の金万福(キム・マンボク)院長と会談する。北朝鮮の統一戦線部長が訪韓するのは2000年9月の金容淳(キム・ヨンスン)部長に次いで2番目。2000年の特使としての訪問とは異なり、今回は李長官と金院長の公式な招きにより実現した。金部長は午前9時に京義線道路で軍事境界線を越え、韓国側都羅山出入事務所で簡単な入国手続きを終えた後、宿所となるソウル市内のホテルに移動する。
 金部長は対北朝鮮経済協力事業に進出する国内企業を直接訪問し、経済協力事業者らが抱える問題などを聞き取る。その後に統一部の李長官と会談し、南北首脳宣言と首相会談合意文の履行問題をはじめとする南北関係全般にわたり意見を交換する見通しだ。金部長の訪韓には、統一戦線部の崔承哲(チェ・スンチョル)副部長、元東淵(ウォン・ドンヨン)室長、カン・スリン室長、リ・ヒョン参事と2人の実務スタッフが同行する。

 金部長一行は訪韓2日目の30日には、慶尚南道・巨済にある大宇造船所をはじめとする造船団地と南海岸一帯の産業施設を視察した後、ソウルに戻り国家情報院の金院長と会談する予定だ。最終日には北朝鮮にたつ前に、青瓦台(大統領府)に盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領を表敬訪問する可能性が大きく、金正日(キム・ジョンイル)総書記からのメッセージが注目される。

 一方、李長官は28日の会見で、北朝鮮代表団は韓国の高官級当局者と経済協力関係者らと接触し、首脳宣言履行問題を協議することになると明らかにした。また首脳宣言で合意した造船協力団地建設、「3通」問題解決など、経済協力事業推進に必要な現場を直接視察し経済協力に対する相互の共感を作っていくと述べた。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0