半導体・自動車などの出荷好調に加え、秋夕(旧盆)連休の移動に伴う操業日数の増加により、10月の産業生産は2けたの伸びを記録した。今後の景気局面を示す先行指数は前年同月比で5か月連続上昇しており、景気回復に対する期待感が続いている。ただ、現在の景気状況を示す同行指数循環変動値は2か月連続で下がった。
 統計庁が28日に発表した10月の産業活動動向によると、先月の産業生産は半導体・自動車などの出荷好調に支えられ、前月に比べ3.0%、前年同月に比べ17.8%増加した。昨年は10月だった秋夕連休が今年は9月だったことから操業日数が増えたためで、操業日数増加分を差し引くと前年同月比6.3%の増加となる。9~10月の平均では前年同期比9.1%増となった。

 前年同月比の産業生産増加率は、4月の6.8%、5月の6.7%、7月の14.3%、8月11.2%と成長が続いているが、9月は秋夕連休による操業日数減少で0.3%の増加にとどまった。

 前年同月と比べると、半導体と部品(30.7%)、自動車(24.5%)、機械装備(16.2%)などで増加率が高かったが、事務会計機器(マイナス3.4%)、たばこ(マイナス9.8%)などは減少した。

 設備投資の場合、半導体装備、自動取引端末機などは不振が続いたが、運輸装備、通信機器などの投資が増加し、全体では前年同月比3.3%の増加となった。消費者販売は乗用車など耐久消費財とスポーツ・娯楽用品の販売好調などで7.9%増となったが、食料品の販売不振で前月比では1.4%減少した。

 現在の景気を示す同行指数循環変動値は101.3で、前月比0.1ポイント下落し、2か月連続で下落を記録した。ただ、今後の景気局面を示す先行指数は前年同月比で6.9%となり、前月にくらべ0.4ポイント上昇している。


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