昨年の中国から北朝鮮への輸出は、前年比13.6%増加したが、輸入は5.8%減少したことがわかった。米議会調査局(CRS)がこのほど米議会に提出した報告書から明らかになったもので、昨年の対北朝鮮輸出規模は12億3190万ドルとなった。2003年の6億2800万ドルに比べ3年間で2倍に増えている。内訳は石油など鉱物エネルギー資源が3億4750万ドル、豚肉など肉類が1億1890万ドル、テレビなど電子製品が9760万ドル、機械類が8300万ドル、プラスチック類が5200万ドルなど。電子製品輸出は前年の5660万ドルから72.5%の急増となっており、エネルギー資源も21.6%の増加を記録している。
 一方、北朝鮮からの輸入は4億6770万ドルとなった。2004年の実績は5億8220万ドルで、2年間で1億ドル減少したことになる。北朝鮮からの主な輸入品目は鉱石が1億1840万ドル、石炭など鉱物エネルギー資源が1億230万ドル、繊維類が6330万ドル、水産物が4320万ドル、鉄鋼が3520万ドルなど。2004年に最も大きな割合を占めていた水産物は2年間で6分の1水準まで落ち込んでおり、鉄鋼も半分に減っている。

 こうした貿易内容は、対外貿易において北朝鮮の対中国依存度が拡大していると同時に、北朝鮮の経済難がさらに深刻化していることを示すものと分析される。昨年10月の北朝鮮の核実験強行により、国連安全保障理事会が北朝鮮に対する制裁決議を進め、中国もこれに同調した点から、国連の北朝鮮制裁はすぐに北朝鮮経済に大きな影響を与えていなかったと解釈できる。

 CRSは「中国は北朝鮮の最も大きな貿易対象国で、食料とエネルギーなど対外援助においても重要な供給国だ」説明している。


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