開幕式に出席した同記念館のエッシェンバッハ館長は、日本軍の慰安婦として連行されたカン・イルチュルさんの手を取って展示会場を回った。「カンさんと特に話をしたわけではないが、当時のカンさんが感じた絶望感を知ることができた」とし、慰安婦だった女性が勇気を出してくれたおかげでドイツが過去を振り返る機会ができ、そうした意味で韓国、特に慰安婦の女性に感謝したいと述べた。
続けて、日本がドイツと違い過ちを反省することに難色を示している原因を、「過去との断絶が十分でないため」と指摘した。過去の反省は民主主義が成熟社会に向かうためのステップで、そのためにドイツは過去を振り返りナチス独裁時代を詳しく研究していると説明、そうした点が日本と比較されるとしている。
また加害国のドイツと日本、被害国のオランダと韓国が一緒になって強制性労働の特別展を開催すれば、過去への反省と共に戦争の悲惨さ、人権の重要さを振り返る意味深い場になるだろうとし、ぜひ実現したいと意欲を示した。
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