全国経済人連合会(全経連)の趙錫来(チョ・ソクレ)会長をはじめとする韓国財界代表団が14日、日本の福田康夫首相と甘利明経済産業相、額賀福志郎財務相、また自民党三役を表敬訪問し、韓日自由貿易協定(FTA)交渉の再開、国際博覧会の麗水招致支援、韓日シャトル外交の再開、金浦~羽田路線増便など、両国の懸案について意見を交わし、肯定的な反応を得た。全経連が15日に伝えた。
 趙会長は福田首相と会った席で、韓国の新政権発足後、韓日シャトル外交の早期再開と定例化を希望すると伝えた。福田首相は「肯定的に検討する」と答えたという。韓日首脳会談は2001年から毎年2回定例的に行われ、2004年からはシャトル外交として公式化された。しかし、2005年10月に当時の小泉純一郎首相が靖国神社を参拝したことが基で中断されている。また伊吹文明幹事長、二階俊博総務会長、谷垣禎一政調会長ら自民党三役を表敬訪問した席では、博覧会麗水招致を積極に支持するとの約束を得た。

 全経連はこれに先立ち13日、日本経済団体連合会と第23回韓日財界会議を開催した。韓国財界関係者11人と御手洗冨士夫会長ら日本の財界関係者13人が出席した。韓国側代表団は、国際博覧会の麗水招致に対し日本の積極的な支持を求めたほか、東アジア経済共同体の実現には何よりも韓日の協力が絶対的に必要であり、そのためには中断されている韓日FTA交渉を再開すべきだと強調した。日本側も、交渉再開に向け協力すると答えた。ただ韓国代表団が、FTA交渉再開には、納得できる水準の農産物譲歩案を日本が提示する必要があると指摘したことに対し、日本側は、韓日FTAと韓米FTAを同水準のものにすることは困難だとの見方を示した。

 また韓国代表団は、韓日両国の観光客増加、金浦~虹橋(上海)~羽田を結ぶ韓国・中国・日本の三角シャトル運航開始で、金浦~羽田路線の需要は今後さらに増加する見込みだとし、同路線の増便を要請した。これに対しては、日本政府と自民党三役も肯定的な立場を示した。このほか代表団は自民党も訪問し、永住外国人に対する地方参政権付与を要請した。


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