政府消息筋は、「1990年代初め以来となる首相会談の意味を考え、韓首相が空港で直接出迎えることを検討している。北朝鮮側との協議を経て最終確定する」と明らかにした。
韓国側は9日に開城で開かれる首相会談に向けた2回目の予備接触で、空港での出迎えを北朝鮮側に説明する予定で、特に断る理由もないことから実現する可能性は高いものとみられる。閣僚級会談の場合、次席代表が空港で相手側代表団を出迎え、首席代表は会談場で顔を合わせるのが慣例となっており、首相の空港での出迎えは破格ともいえる。
一方、北朝鮮代表団が視察する場所については、蔚山や巨済にある造船所を北朝鮮側に提案する考えだ。巨済には大宇造船海洋とサムスン重工業、蔚山には現代重工業がある。当局者は、南北首脳宣言で北朝鮮の安辺と南浦に造船協力団地を造成することで合意しているため、南北の首相が造船所をともに訪問するのには意味があるとの考えを示している。
ただ、北朝鮮側が造船所視察の提案を受け入れるかどうかは不透明だ。北朝鮮側がこれを資本主義の優越性を誇示するための宣伝と受け止める可能性も排除できないうえ、訪問に時間がかかるためだ。韓国政府は造船所の視察が実現しなくても、経済協力が主な議題となる今回の会談の性格上、産業施設を視察すべきとの方針だ。
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