出馬宣言する李会昌氏=7日、ソウル(聯合)
出馬宣言する李会昌氏=7日、ソウル(聯合)
李会昌(イ・フェチャン)元ハンナラ党総裁が7日、大統領選挙への出馬を正式に宣言した。ハンナラ党を離党した上で出馬することを明言し、今回の選挙で必ずや左派政権からの政権交代を実現しなければならないと主張した。
 李元総裁は同日午後2時から記者会見を行い、国民向けメッセージを発表した。前回の大統領選での敗北を受け、国民に謝罪し政界を引退した自身がその約束を守れなかったと謝罪した上で、「今この瞬間、わたしの人生において最も凄絶(せいぜつ)で悲壮な思いでここに立っている」と強調した。このままでは韓国に未来はないと述べ、政権交代を誓った。公約としては、憲法改正を含む果敢な政治改革、権力構造の改編、対北朝鮮政策及び外交政策の根本的な再定立、国家綱紀の樹立、温かい市場経済を約束した。

 ハンナラ党公認の李明博(イ・ミョンバク)候補について、李元総裁は「ハンナラ党候補が政権交代という国民の熱望に応えてくれることを心から願っていたが、党内選挙過程やその後の状況を見守るなかで、そうした期待を放棄せざるを得なかった」と明らかにした。真に正直で法と原則を尊重する指導者だけが国民の信頼を得て、国民の力を集めることができるとし、「だれにでも過ちはあるものだが、それを正直に認める精神と勇気があれば国民は信頼してくれる。しかし、今の国民はハンナラ党候補に対し大変な不安感を抱いている」と指摘した。

 また、政権交代さえ実現できれば大統領にはだれがなっても国は自然と正しい方向に進むと考えている人もいるが、そうした考えは幻想であり、危険な考えだと主張。国家のアイデンティティに対する明確な信念と哲学が重要であり、それなくしては危機に直面した大韓民国を救うことはできないと強く述べ、これについてハンナラ党候補の態度はきわめて不明瞭(めいりょう)なものだったと批判した。太陽政策固守という対北朝鮮観も曖昧(あいまい)なものだとし、こうした態度では北朝鮮の核による危機を防ぐことも、朝鮮半島の真の平和定着も期待できないとの認識を示し、こうした考えが、自身が出馬を決意した根源的な理由だと明らかにした。

 最後に李元総裁は、いかなる場合でも政権交代という国民の切なる願いを挫折させることだけは決してしないことを固く誓うと述べ、「自身の選んだ道が正しくないと国民が判断したならば、いつでもそれを受け入れる」とし、李候補との候補一本化の可能性を残した。


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