南北首脳会談で意見の歩み寄りをみせた北京五輪南北単一チームの構成案が、今月中にも本格的な実務交渉に入る見通しだ。
 会談特別随行員として平壌を訪問していた金正吉(キム・ジョンギル)大韓体育会長は4日、聯合ニュースの電話取材に対し、単一チーム構成の可能性は高いと強く述べた。一部テレビ放送を通じ、金正日(キム・ジョンイル)総書記が歓送昼食会で、単一チームは不可能だと承知していると述べたと報じられたが、これについては「事案が多いため北朝鮮側が金総書記にきちんと報告できず、金総書記は2月に会談が決裂した状態だということしか知らなかった」と説明し、こうしたことから生じた誤解だと報道を否定した。

 金会長は昼食会の席で、一部の種目を除いては障害もなく、双方がもう少し努力すれば単一チームは可能だと説明し、盧大統領も単一チーム構成の方向でいこうと述べたという。これに対し金総書記は、スポーツに政治が介入しては状況が難しくなるので、単一チームはスポーツ界が自ら解決するようにしようと答えた。

 また金会長は、3日に行われた社会・文化部門懇談会で朝鮮オリンピック委員会の文在徳(ムン・ジェドク)委員長と対話し、単一チーム構成案、聖火リレーのソウル・平壌経由案、韓民族体育大会の隔年開催案などを提案し、いずれも肯定的な返答が聞けたと紹介した。文会長とは同日夜の夕食会でも対話を重ね、今月中に実務会談を開催することも約束したという。

 しかし、南北合意文には京義線鉄道を利用した共同応援団の北京訪問案が記されただけで、単一チームの構成に関する言及がなかった。これについては、「合意した事案が多いため、実務陣が調整する過程で抜け落ちたのでは」と話した。単一チームが実現しなければ共同応援団も意味がないと指摘し、盧大統領も当然、単一チーム構成に意見の歩み寄りがあったことを知っていると強調した。


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