北朝鮮が2002年の第2次核危機の発端となったウラン濃縮疑惑と関連し、過去にロシアの業者から高強度アルミニウム管約150トンを輸入していた事実を認めた。複数の6カ国協議に詳しい外交消息筋が27日に明らかにした。
 今月初めにスイス・ジュネーブで行われた米朝協議で北朝鮮は、年内の核施設無能力化を進める意志を確認した一方、核開発計画申告の中核議題となるウラン濃縮問題に言及し、高強度アルミニウム管150トン前後をロシアから輸入したと明らかにした。アルミニウム管はウラン濃縮用遠心分離機の資材となるもので、輸入規模は遠心分離機2600台分以上に相当する。ただ、北朝鮮は輸入したアルミニウム管の用途や現在の保管場所など具体的な内容については説明しておらず、非核化「次段階」の申告過程で、この問題も扱っていく姿勢を示したという。

 北朝鮮がアルミニウム管輸入の事実を認めたのはこれが初めてで、特にその量を明示することで、今後の核開発計画申告を誠実に履行するという意思を示したものと評価される。ある消息筋は、米国がどのような証拠を提示し、北朝鮮がどう説明していくかがカギとなるとの見方を示している。

 欧米諸国の情報当局は、北朝鮮が2002年の夏以前にアルミニウム管を輸入したか輸入を試みたとする疑惑を提起していた。同年10月に平壌で開催された米朝高官協議で、米政府は北朝鮮のウラン濃縮計画を指摘し「北朝鮮がウラン濃縮計画を認めた」と主張したことから、第2次核危機が起こった。


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