米国を訪問している金大中(キム・デジュン)前大統領は25日、ニューヨーク市内で開かれたコリアソサエティで演説し、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が、統一後も朝鮮半島での米軍駐留が必要とする金前大統領の主張に積極的に同調したことを明らかにした。第1回南北首脳会談で会った時に金総書記は、19世紀末の朝鮮時代末葉にこの国を併合しようと中国、日本、ロシアが戦争を起こしたために国権を喪失した事実に言及し、もしその時に米国の支援があったならば亡国のつらさはなかったろうと考えていたという。金前大統領は、「米国の朝鮮半島駐留に対する金総書記の態度を見て、一方では意外に思い、一方では安堵(あんど)した」と述べている。
 10月2日に開かれる第2回南北首脳会談については、ブッシュ米大統領との十分な協議のもとで進められていると聞いているとした。その上で、「首脳会談では何よりも、北朝鮮核問題の解決を目指す6カ国協議の努力を積極的に支持することに合意するだろう。朝鮮半島の平和体制を実現する協議も行われ、韓国が北朝鮮経済の回復に賛同する問題も重点的に話し合われるだろう」との見通しを示した。朝鮮半島の平和と繁栄のために米軍が朝鮮半島に駐留すること、韓米共同で北朝鮮への経済的進出を図ることは非常に重要との見解を述べた。また、ブッシュ大統領の支持を得た盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の今回の訪朝は、大きな成功をもたらすものと信じると強調した。

 一方、日本人拉致被害者の問題と日朝関係正常化に関し質問されると、「個人的には、拉致問題も円満に解決され日朝関係も正常化されるべきだと思う」と答えながらも、南北首脳会談でこれらをどのようにすべきかについては答える立場になく、知るところもないと説明した。


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