米ニューヨークを訪問中の金大中(キム・デジュン)前大統領は24日、米国が態度を変えなければ朝鮮半島非核化は成功するとの考えを示した。元財務長官のルービン・シティグループ執行委員会会長、リプトン元財務長官らとの会談の席で述べたもの。同席者が伝えた。
 金前大統領は、6カ国協議合意の履行見通しに関連し「結論として米国が今の態度を変えない限り、朝鮮半島非核化は成功する」と述べ、北朝鮮もそうした準備はできていると強調した。ただ、米国内でバンコ・デルタ・アジア(BDA)問題のように北朝鮮問題が順調に解決されることを望まない人間が問題を起こすことが懸念されると指摘した。これを警戒する必要があると主張し、6カ国協議が順調に進行されるよう支援してほしいと、両元長官に求めた。

 また金前大統領は、南北経済協力が米国の牽制(けんせい)のため、これまでほとんど発展していないのに対し、中国は積極的な進出で北朝鮮を中国経済圏に引き込むことに成功したと指摘。韓国は積極的に北朝鮮に経済進出し、貿易・投資で中国とのバランスを取る必要があると述べた。6カ国協議が成功すれば、米国や欧州の企業家も北朝鮮に進出し、北朝鮮が中国一辺倒になることを防がなければならないと主張し、金正日(キム・ジョンイル)総書記も欧米企業の北朝鮮進出を心から望んでいるはずだと述べた。

 金大統領は、金総書記は米国から安全保障、経済制裁解除、国交正常化の保障を受ければ米国に積極的に協力するだろうと見通しを示し、そうしたことからも米国は北朝鮮を抱擁すべきだと強調した。米国が南北と良い関係を結べば戦略的にも大きな利点があるとし、単に協力を求めているのではなく、米国も外交的・軍事的・経済的な利得を得て、互いに得を収めようということだと説明した。


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