大統合民主新党の公認大統領候補を決める党内選挙で、組織動員の傾向があることに抗議し選挙活動を中断していた孫鶴圭(ソン・ハッキュ)候補が、21日午前にソウル・汝矣島の選挙事務所で会見を開き活動再開を宣言した。これで重大局面に直面していた新党の党内選は、孫鶴圭・鄭東泳(チョン・ドンヨン)・李海チャン(イ・ヘチャン)の3候補の対決構図に戻った。しかし、組織動員による票固めと地域別選挙人団の均衡補正問題などをめぐる論戦は継続するものと予想される。
 孫候補は会見で「新たな政治価値を掲げて発足したばかりの大統合民主新党の党内選で、旧態政治がそのまま繰り返されていることに憤怒している。荒野に1人立つという気迫で戻り、政治を完全に変える」と、復帰を宣言した。また、孫候補の選挙対策本部を解体、汝矣島に設置された選挙事務所も閉鎖し、その代わりに志願ボランティア団を中心に選挙運動を展開する方針を明らかにした。

 党指導部に対しては、不正選挙に対する調査を早期に実施し次の党内選実施前に発表するよう求めると同時に、不正動員選挙を防ぐために外部者で構成される国民監視団を設置することを提案した。

 孫候補は、午後予定された釜山地域でのテレビ討論会にも欠席する。対国民直接政治に乗り出す意向を示すなど、党指導部が主導する党内選を事実上放棄した。党内選運営への影響も免れない見通しだ。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0