来年の国の予算規模は今年に比べ7.9%多い257兆3000億ウォン(約32兆2400億円)となる。政府は次官会議でこうした内容の来年度予算案と基金運用計画案、2011年までの財政運用計画案を固め、21日の閣議での審議を経た上で、来月初めに国会に提出する方針だ。
 予算案によると、来年の総支出は257兆3000億ウォンで、今年の238兆4000億ウォンより7.9%増える。このうち予算は10.4%増の182兆8000億ウォン、基金は2.3%増の74兆5000億ウォン。総支出増加率は今年の5.8%より高く、2002年以降では最も高くなった。総支出は高い増加を示しているものの、来年の赤字国債発行額は5兆3000億ウォンにとどまる見通しで、外為市場安定用の国債発行限度も当初予想より2兆ウォン増の10兆ウォンで推進される。このため来年末の国の債務は予想よりも少ない313兆ウォンにとどまるとみられる。

 企画予算処の張秉浣(チャン・ビョンワン)長官は「来年の実質経済成長率を5.0%、経常成長率を7.3%と予想して予算を編成した。高齢化に備えた社会投資を拡大し、人的資源の高度化を通じた成長動力を拡充することに重点を置いた」と説明している。

 分野別の支出は、社会福祉・保健が67兆5000億ウォン(10.0%増)、教育が35兆7000億ウォン(13.6%増)、国防一般会計が26兆7000億ウォン(9.0%増)、輸送・交通・地域開発が18兆9000億ウォン(2.4%増)、農林・海洋・水産が16兆5000億ウォン(3.4%増)、産業・中小企業が12兆6000億ウォン(0.1%増)、環境が4兆4000億ウォン(10.0%増)、統一・外交が2兆6000億ウォン(7.3%増)、研究開発が10兆9000億ウォン(11.2%増)など。

 細部を見ると、南北協力基金に今年より2500億ウォン多い7500億ウォンを出資するほか、北朝鮮へのコメ支援を40万トンから50万トンに、肥料も30万トンから40万トンにそれぞれ増やす。

 自由貿易協定(FTA)と関連しては、今年の2倍となる1兆6000億ウォンを割り当て、農業漁業部門への影響を補てんし競争力を強化するのに1兆3000億ウォンを投じる。国防分野では有給志願兵制度の導入に向け64億ウォンを配分する。このほか、再発の可能性が高い性犯罪者に装着する追跡装置などの導入に87億ウォンを充てた。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0