検察首脳部は、令状棄却が知らされると直ちに緊急対策会議を開き、裁判所の令状棄却を「無責任な処置」だと強く批判すると同時に、令状再請求など今後の捜査対策を話し合ったようだ。令状を審理したソウル西部地裁の担当判事は棄却の事由について、申元教授の私文書偽造と偽造私文書行使、業務妨害など令状に記された容疑事実は証拠が十分確保されており隠滅の懸念がなく、捜査前に出国していた申元教授が帰国し取り調べに応じたことから、逃走の懸念もないと明らかにした。
検察は裁判所の決定を、「疑惑の実態究明を求める国民的な希望を無視するもので、司法の無政府状態を引き起こす無責任な処置」と非難し、内部で令状の再請求などについて熟議する方針を示した。検察は当初、申元教授をまず拘束して卞前室長の容疑を裏付ける物証を確保し、卞前室長の再出頭と同時に司法処理手続きを踏む考えだったが、こうした捜査計画に狂いが生じそうだ。
一方、令状棄却を受け同日午後10時ごろ釈放された申元教授は、「物議を醸し申し訳ない。今後の捜査に一生懸命応じる」と述べ地検を後にし、1時間後に市内の病院に入院した。
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