米国が6カ国協議の進展状況によっては北朝鮮をテロ支援国リストから削除することも可能とする方針を示したなか、ホワイトハウスが発表した麻薬取引に関する年次報告書に例年と異なり北朝鮮に関する言及がみられず、注目されている。
 ブッシュ大統領は17日、世界各国の麻薬取り締まりに関する年次報告書から北朝鮮の麻薬関連違法活動を懸念するという記述を削除した。昨年の評価では、「2004年以降、北朝鮮と関連がある麻薬の押収や密売者逮捕はまったくないが、国の支持の下で行われる北朝鮮の違法活動は依然として懸念される」と明記されていた。また、北朝鮮が国際社会に参加する前提条件として、すべての違法活動介入を中断することを米国政府は明確にしたと強調していた。しかし今年の報告書では、こうした言及はすべて削除されている。

 米国は2004年度の報告書で、北朝鮮当局は政策としてアヘンを栽培し1~2年間の麻薬輸出で年間5億ドルの外貨を稼いでおり、一部資金を軍事費に転用していると主張。北朝鮮がこれに強く反発した。

 マキャンベル国務副次官補は報告書発表に関するメディア向け会見で、「北朝鮮は麻薬関連活動がリストに上がるほど米国に影響を及ぼしていない」と説明している。


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