19日から開催が予定されていた6カ国協議が延期されたことについて、中国が北朝鮮に提供することになっている重油5万トンの輸送が遅れていることが理由であることがわかった。北朝鮮の核問題に精通した複数の外交消息筋が明らかにしたもので、中国は当初、韓国に続き重油5万トンの輸送を8月末までに完了することにしていた。しかしさまざまな理由から輸送作業が終わっておらず、このため北朝鮮が約束の履行を理由に19日からの6カ国協議開催を受け入れなかったという。
 韓国政府当局者も「6カ国協議参加国のうちある国が、中国が提示した開催日程に答えずにいる状態だ」としており、時期的に見ると19日からの開催は困難な状況だと話している。中国は17日、協議参加国に対し「19日からの開催は困難な状況で、次期開催日程は関連国と協議したい」との考えを伝えている。

 外交消息筋は「重油輸送が協議遅延の理由ならば、数日中に終わらせた上で協議が始まる可能性が高い」との見通しを示している。別の政府消息筋は「南北首脳会談以前に開催されるのでは」と予想している。平壌と北京を結ぶ航空便のスケジュールを考慮すると、今週末か来週初めにも協議が開かれる可能性が高い。

 一部で提起されている北朝鮮からシリアへの核物質移転疑惑について、外交消息筋は「ほとんど根拠がないものであり、6カ国協議延期と大きな関連はないように思える」としている。


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