北朝鮮は米中ロの核専門家らとの協議で、核施設の無能力化について「年内履行」を前提とし、その水準もかなりの期間で復旧が困難な程度までとすることを受け入れる姿勢を示したことが分かった。複数の政府当局者が16日に明らかにした。また無能力化実践に向け、技術的な措置を回避することはしないとする意志も確認したという。
 またある当局者によると、北朝鮮は3カ国の核専門家らに5000キロワット原子炉など中核施設の設計図面を提示した。これを土台に施設に対する詳細調査と、具体的な無能力化案の整理が可能になったとし、「北朝鮮が図面まで見せたことは、彼らの無能力化の意志を象徴するもの」と評価した。

 このほか北朝鮮は、今後6カ国協議で無能力化具体案が確定すれば、その作業を米国主導の専門家が担当することも事実上受け入れたという。政府当局者は、北朝鮮の無能力化の意志が確認できただけに、6カ国協議は全体的に楽観視できるとしながらも、細部項目では難航の可能性も排除できないと話している。


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