盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が、陰暦8月6日にあたる16日の日曜日に61歳の誕生日を迎える。青瓦台(大統領府)で迎える最後の誕生日となるが、当初計画していた青瓦台参謀や閣僚らとの祝いの席は取り消された。青瓦台に務めていた卞良均(ピョン・ヤンギュン)前政策室長、鄭允在(チョン・ユンジェ)前儀典秘書官をめぐる疑惑が大きな波紋を広げているためだ。

 青瓦台関係者が14日、聯合ニュースの電話取材に対し明らかにした。盧大統領は就任後4回あった誕生日には、首席・補佐官らとの食事の場を設けてきた。海外歴訪に当たった年は、出発前に夕食会を開いていた。

 還暦を迎えた昨年の誕生日には、首席・補佐官らと朝食を、閣僚とは昼食をともにし、ケーキカットを行い、韓国式の飾り棚や小ぶりの屏風などをプレゼントされた。秘書官や行政官らも、盧大統領の登庁を待ち花束を渡し歌を歌い、盧大統領夫妻が青瓦台の記者室に姿を現す場面もあった。皮肉なことに、還暦の朝食会で乾杯の音頭を取ったのは、盧大統領を「窮地」に追い込むという結果をもたらした卞前室長だった。

 今年は青瓦台で迎える最後の誕生日とあって、例年とは一味違う場を準備していたようだ。14日には韓悳洙(ハン・ドクス)首相をはじめとする閣僚と夕食会を、翌15日には秘書官級以上の全員を招いての行事を計画していたとされる。しかし最近の不穏な状況に誕生日祝いどころではないという判断から、こうした計画はすべて取り消しとなった。盧大統領は官邸で夫人と静かに誕生日を迎える見通しだ。子ども夫婦や孫も米国におり、ひときわ寂しい誕生日となりそうだ。

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