拉北者家族の会が、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記と故金日成(キム・イルソン)主席を、拉致、殺人、拷問、監禁などの疑いで国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に提訴する。崔成竜(チェ・ソンヨン)代表が14日に明らかにした。帰国している戦後拉致被害者6人を含め、被害者とその家族らが来週初めに訴状を作成し終えれば、ただちに国連に送付する計画だ。国内司法機関と国家人権委員会に対しても、同じ疑いで来週中に告訴・告発する。

崔代表は、来月初旬に行われる南北首脳会談の議題から拉致問題が除外される可能性が高いことから、南北当局に問題解決を求めるため提訴に踏み切ったと説明した。

OHCHRが被告訴人を直接司法処理することはなく、国際刑事裁判所(ICC)などに司法処理勧告を行うことができる。しかし関係者の話によると、国際法上、ICCは設立された2002年7月以降の犯罪に対してのみ処罰が可能なことから、金総書記を実際に起訴するのは難しいと思われる。

Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.

Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0