申貞娥(シン・ジョンア)元東国大学教授の学歴詐称問題を調査しているソウル西部地検は10日、同日に辞表を提出した青瓦台(大統領府)の卞良均(ピョン・ヤンギュン)前政策室長が、申元教授が東国大学に任用される前から親交があった事実を確認したと明らかにした。
 検察関係者によると、押収された申元教授のコンピュータから電子メールのデータを復元して調べたところ、申元教授が任用前から卞前室長と私的に近い関係にあったことを証明する内容があったという。ただ、具体的な内容については、直接的な犯罪事実と関係がないとして公開を控えている。また、2人の関係を示す押収品も確認されたが、これも私的な物であるため、具体的に何であるかは明かせないとしている。

 検察はまた、電子メールのデータ復元の過程で、申元教授がデータを削除するために苦心していた痕跡があったとしており、申元教授が卞前室長との関係を隠ぺいしようとしていたことを示唆した。卞前室長から金銭による援助があったかどうかについては、口座を追跡しているもののの関連した事実はないとしている。

 2人に長期にわたる親交があったこと事実が明るみに出たことから、検察は卞前室長が申元教授の任用と光州ビエンナーレの芸術監督選任に介入した可能性もあると判断し、外圧について調べた上で事実と判明した場合には職権乱用の容疑で卞前室長を司法処理する方針だ。

 申元教授は米国に滞在中とされるものの所在は確認できておらず、検察は国際司法協力を通じた所在の確認と、国際掲示警察機構(ICPO)を通じた手配、犯罪人引渡し手続きなど、強制捜査を進めることも検討している。


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