米国、中国、ロシアの核専門家をメンバーとする北朝鮮核施設の無能力化調査チームを率いて米国務省のソン・キム朝鮮部長が10日に訪韓したが、韓国政府当局者は「無能力化概念」の確認に重点を置いたもようだ。韓米は先月に中国・瀋陽で開かれた非核化に関する作業部会で核施設無能力化の具体案について突っ込んだ話し合いをしていることから、訪韓は再度両国の立場を確認する意味合いが濃いものとみられる。
 一行は11日に北朝鮮を訪れる。北朝鮮当局者と活動計画を話し合った後、12日から15日にかけ核施設を直接視察するとともに現地の技術者らと無能力化の細部内訳を調整する計画だ。

 北朝鮮と無能力化方法を話し合っている対象は核燃料棒工場、寧辺の5000キロワット原子炉、再処理施設の3か所。寧辺原子炉については、制御棒の駆動装置除去を柱とする無能力化案を北朝鮮側に提出したという。政府消息筋は、北朝鮮がこれらを受け入れる場合、無能力化は相当大きな意味を持つだろうとしている。米国が中心となる技術チームに核施設を公開するという北朝鮮の思い切った態度を見る限り、技術チームと北朝鮮が無能力化について合意に至る可能性が高いとの見方を示した。

 ただ、北朝鮮側が細部内容でより複雑な無能力化手続きに固執した場合は、来週に予定されている6カ国協議本会合でこの問題が扱われるものとみられる。


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