アフガニスタンで武装勢力タリバンに韓国人が拉致された事件で、韓国軍の対テロ専門部隊の精鋭数人が軍事力レベルの人質救出構想に備えカブールで活動していたと、政府消息筋が10日に明らかにした。救出計画構想のために、人質が監禁されていた地域の地形情報やタリバンの動向、武器の分析などの任務を遂行していたようだと話している。軍は偶発的な状況が発生すれば対処のために計画を立てるのが通常で、特に23人の韓国人が拉致された状況では軍が手をこまねいていられないとした。
 合同参謀本部はタリバンによる人質殺害の可能性に備え、カブールから精鋭要員が送ってくる情報を基に人質救出計画を概念として構想していたと伝えられた。この計画は、米軍と国際治安支援部隊(ISAF)兵力が外側を援護すれば、輸送機を利用して特殊戦司令部の対テロ専門要員が人質監禁地域に投入され人質を救出するというシナリオだったとされる。この消息筋は、タリバンによる2人目の人質殺害で国民感情が高ぶっていた点を軍と政府当局が十分に考慮し、その過程で軍事力による救出構想が話し合われたものと聞いているとした。ただ、この構想は作戦計画を立てる段階までは進まなかったという。

 国防部のキム・ヒョンギ広報管理官はこれに関連し、「どの国の政府も軍事作戦に対し言及しなかった」と述べた。カブールに派遣されていた軍事協調団は、事態の早期解決と国民の無事帰国のために同盟国から協力を引き出す任務に就いていたと強調している。


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