聖堂側が納骨堂祝聖式を行うといううわさが流れ、9日朝には反対住民500人余りが聖堂に集り、信徒のミサ出席を妨害した。予め出動していた警察が阻止したものの、鄭鎮ソク(チョン・ジンソク)枢機卿の車の進入を阻止し数十個の卵を投げつけたほか、訪れる信徒にも卵や生ごみを投げつけるなどする騒動となった。ミサ終了後も、聖堂を出ようとした鄭枢機卿と信徒500人余りに住民らが声を荒げて強く抗議しガラス瓶や石を投げつけるなどしたため、警察が信徒たちを緊急退避させた。
天主教ソウル大教区は、この日のミサは泰陵聖堂新築記念の宗教的な儀式であり、納骨堂設置や使用開始とはまったく関係のないものだと説明した。住民らの反対集会に対し「聖職者らが物理的な方法で脅威を受けたことは遺憾だ」とした上で、韓国社会の深刻な問題として指摘されている「集団利己主義」について深く省察する機会としてほしいと述べるなど、間接的に批判した。
泰陵聖堂は2005年に聖堂地下に納骨堂を設置する計画を発表した。地域住民らは強く反発し、反対運動を開始。管轄の蘆原区庁も聖堂の提出した納骨堂設置要請を差し戻した。このため聖堂側は訴訟を起こしてこれに勝訴し、納骨堂建設を本格的に開始したものの、国会立法を通じ納骨堂が周辺区域の設置審議対象に追加されたため、「待った」がかけられた。聖堂は改めて行政訴訟を起こしているが、これが終了するまでは納骨堂の設置と使用を保留する方針を示している。そうした中で納骨堂祝聖式のうわさが流れ、住民らは6日から小学校と中学1~2年生の子どもたちの登校を拒否するなどしていた。
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