ソウル市内の文化施設数は現在1227か所に上り、5年前(758か所)に比べ61.8%増加したことが分かった。ソウル市政開発研究院のナ・ドサム研究委員が、3日に発刊された「ソウル政策フォーカス」に寄稿したソウル市文化施設分布現況に関する調査結果によるもの。公演場は2002年の114か所から今年は285か所まで150%増え、図書館は85%、美術館は64%増加した。

 ナ委員は、ミュージカルを中心とした公演芸術市場が成長期に達していること、美術品のオークション市場など芸術市場が大きく成長したことなどを、文化施設の急増要因に挙げた。文化に対するアクセスとインフラの拡充という次元から、ソウル市が文化施設拡充に投資を続けていることも背景にあるとしている。

 また、ソウルは都市開発の段階上、安定化の段階に入り、芸術が1つの市場を形成していると指摘し、地域別に特性化された芸術市場や芸術資源密集地域の文化クラスターが作られていると分析する。96の公演場が集る大学路、120余りのギャラリーや骨董品などの店が建ち並ぶ仁寺洞、30余りの画廊が並ぶ清潭洞、美術予備校や画材店、アトリエやクラブが集る弘益大学前などを、代表的な芸術資源密集地に分類した。

 その上で、今後は公演場などの発表中心型施設から、創作と教育に重点を置いたコミュニティセンター中心に施設を拡充し、歴史的な現代文化空間を積極的に開発するとともに、文化芸術資源密集地域に対する保全と発展政策を策定するべきだと述べている。

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