アフガニスタンの武装勢力タリバンから解放された韓国人19人が、出国から51日ぶりに帰国し、家族の元に戻った。2日午前6時35分ごろ仁川空港に到着した19人は、簡単な記者会見を終え、同8時10分ごろ、京畿道安養市のセム安養病院に到着した。
 病院が準備した25人乗りの車両から降りた18人は、病院関係者と挨拶を交わした後、病院内のホールで首を長くして待ちわびていた家族と涙の再会を果たした。以前に甲状腺がんの手術を受けているユ・ギョンシクさんは、救急車で別に到着し、車いすに乗って移動した。一行は約20分間、10テーブルに分かれて座り、互いの安否や人質生活などを話したが、感情が高ぶり泣く姿もあちこちで見られた。また、先に解放され別の病院に入院していた女性2人もこの場をともにし、ひとりひとりをねぎらって回った。

 女性2人も含め全員が8時35分ごろ病棟に移った。着替えをしてしばらく休んだ後、病院の治療スケジュールに従う。病院長によると、入院者の一般検査と、アフガンでの風土病などの感染有無に関する検査、個人的な疾病に対する検査が行われる。長期にわたり監禁されていたため、尿路感染症や呼吸器感染症、栄養失調などについても注意深く観察する。病院では、健康診断と心的外傷後ストレス障害などの治癒には1~2週間かかるとみている。

 一方、帰国者が治療のために移動した後、家族のうち4人が家族会を代表し、政府と国民に感謝する内容のインタビューを行った。家族らは3日から、人質解放に努めた外交通商部や大使館、メディアなどを訪ね感謝の気持ちを伝える計画だ。

 家族会のチャ・ソンミン代表によると、2日には先に解放された女性2人のインタビューを予定している。残りの帰国者も治療を終え回復後、10日ごろにインタビューの計画だという。


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