精巣がんを克服し、自転車ロードレースのツール・ド・フランスで7年連続優勝の偉業を達成したランス・アームストロングさんが30日から韓国を訪れている。空港で取材陣に対し「がんを克服しようとするなら絶対にあきらめてはだめだ」とコメントし、31日にはソウル市内のホテルで公式会見に応じた。
 「がんに打ち勝った者として、多くの人に希望と勇気を伝えることができうれしい」と感想を述べたアームストロングさんは、ツール・ド・フランスで優勝した事実よりも、がんを克服した事実のほうが誇らしいとし、がん克服がよりよい選手になることにつながったと話した。

 韓国の自転車競技事情については、ツール・ド・フランスでは数百万人の観衆が集まるが、韓国では自転車人気は高くないと指摘し、韓国の自転車競技を発展されるためにはよい大会が必要だとアドバイスした。またタイガー・ウッズの登場でゴルフ人気が高まったように、自転車競技でもスター選手が出てくるべきだとの認識を示した。

 アームストロングさんは来月1日から始まる「ツール・ド・コリア」の開幕式で開幕宣言を行うほか、市民とのパレード、小児がん患者らとのふれあい、ファンサイン会、愛用品のオークション収益金伝達式などに参加する。2日に光明競輪ドームで自転車競技の若手選手らと会ったのち出国する。


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