全般的な輸出と貿易黒字は善戦しているものの、対日赤字が膨らみ、対米・対中黒字は減少傾向を見せるなど、日米中との貿易では苦戦を強いられている。
 関税庁が30日に明らかにしたところによると、上半期の対日輸出実績は128億3700万ドルで、前年同期比1.0%減少したが、対日輸入は277億1300万ドルで8.5%の増加を記録した。貿易収支は148億7600万ドルの赤字で、赤字幅は18.2%拡大した。通年では300億ドルの赤字となる見通しで、過去最高だった昨年の253億3100万ドルの赤字を大幅に上回るものとみられる。対日赤字が増えているのは、技術・部品・素材などで日本への依存度が高いだけでなく、円安の影響で対日輸入が増え対日輸出が不振なためだ。

 これに対し、上半期の対中輸出は379億5700万ドルで16.6%増、輸入は299億2300万ドルで33.6%増となった。輸入規模は対日輸入を上回っており、韓国にとって中国は、最大の輸出相手国であるだけでなく、最大の輸入相手国にも浮上した。ただ、輸入増加率が輸出増加率の2倍となっていることから、上半期の対中貿易黒字は前年同期比20.8%減の80億3300万ドルにとどまった。この傾向が続くと、通年の貿易黒字は昨年に続き2年連続で減少する見通しだ。対中貿易黒字の縮小は、中国が鉄鋼や石油化学など基礎素材分野で大規模な投資を行ったことで輸入需要が減ったことに加え、中国に生産基地を移転した国内企業が現地で生産した製品を韓国へ輸出しているためとみられる。

 一方、上半期の対米輸出は230億9600万ドルで9.4%増、輸入は184億7100万ドルで12.8%増となった。対米黒字は46億2500万ドルで、2.3%減少した。輸出が1けたの伸びにとどまっているのに対し、輸入は2けたの伸びとなっている。輸出は昨年の4%台の成長に比べ好調を示しているものの、輸入も急激に増えており、貿易黒字は縮小する傾向にある。


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