展示会を見て回る李健熙会長=(聯合)
展示会を見て回る李健熙会長=(聯合)
サムスングループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長が、サムスン電子の水原事業場で開かれていた「2007先進製品比較展示会」を27日に見て回り、電子系列会社の社長団会議を主宰した。サムスングループが29日に明らかにしたところによると、李会長はサムスン電子の経営陣に対し、未来の急速な変化に対応できるよう「創造経営」に一層力を入れるよう強調するなど、下半期はグループ経営活動を積極的に進めているという。李会長は上半期、国際オリンピック委員会(IOC)委員として江原道・平昌の冬季オリンピック招致を目指し、スポーツ外交を中心に活動していた。
 李会長は社長団会議の席で、2010年ころには予想しにくいほどの急速な変化が起こると予想されるため、今からデザインやマーケティング、研究・開発(R&D)などあらゆる分野において創造的な経営で変化に備えるべきだとと呼びかけた。また、「危機というのは今すぐではなく、4~5年後に訪れる大きな変化に備えるという意味。今から準備すれば危機をチャンスに変えることができる」と述べ、韓国経済やこのところ業績不振のサムスン電子に対する性急な危機論を警戒した。会議にはサムスン電子の副会長や社長、サムスンSDIやサムスン電機の社長、サムスンテックウィンの副社長など、関係会社の社長団とグループ戦略企画室関係者ら20人余りが出席した。

 李会長は経営陣らと展示会を4時間かけて見て回り、先進製品の競争力レベルをチェックしたり、製品を直接手に取って試してみたりした。展示会は李会長が1993年の新経営宣言とともに、製品と技術力の違いをひと目で見るという趣旨で始めた行事で、サムスンが先端分野でワールドベスト製品を確保する原動力になっている。今年はサムスン製品をはじめソニーやパナソニック、シャープ、ゼネラル・エレクトリック(GE)、ノキア、アップルなどの世界最高の製品が、分野別に70品目566点が比較展示された。李会長は「サムスンの製品の競争力が向上したのは事実だが、金型やユーザーインターフェース、ソフトウエア、最終仕上げなどでまだ後れている。これまでは先進企業という灯台があったが、これからは大海原を自ら泳いでいかなければならない」と述べた。


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