大韓商工会議所の孫京植(ソン・ギョンシク)会長は25日、済州道で開かれた「最高経営者大学」開幕式の基調講演で、「激しさを増す労働運動を見ながら、この国の経済がどこに向かうのかが心配だ」と懸念を示した。労働運動の動きは大変嘆かわしいと述べ、韓国経済が高コスト・低効率の泥沼であえいでいるにもかかわらず労使紛糾の勢いがやまないと指摘した。望ましい労使関係の方向性として、賃金闘争で対決するような構図から、生産性向上の協力的な関係へ改善することを提示した。
 また、対内的な企業環境も大きく変えるべきだと主張した。これからの時代は創意と自立が非常に重要だと述べ、特に企業規制に関し、起業しやすい国になるには行政規制が大幅に緩和されなければならないとして政府の高レベルの決断を促した。

 このほか、国レベルでの人材育成、そのための教育制度見直しも求めた。また、韓国は中国と日本に挟まれているという、最近の「サンドイッチ経済」論に関しては、この状況を抜け出すために研究開発(R&D)活動を積極的に支援すべきだが、むしろ縮小していると批判し、海外での市場確保に積極的に乗り出すよう強調した。


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