現代・起亜自動車の鄭夢九(チョン・モング)会長は23日、「海外市場開拓の勝敗によって、グローバルな超一流自動車メーカーへの跳躍が決まるだろう」と述べ、市場拡大に総力を上げるよう呼びかけた。
 本社で開催された現代自動車と起亜自動車の海外地域本部長会議にあてて送ったメッセージの中で鄭会長は、全社員が体質強化を通じた競争力アップに突き進むよう促した。会社だけではなく従業員や家族、韓国経済の未来も海外市場にあるとし、海外市場開拓が成功すればグローバルな超一流企業への跳躍という結実があり、これが雇用の安定と創出をもたらし、韓国経済の発展にも寄与するだろうと説いた。

 鄭会長は、円安や原油高、先進企業との技術競争、中国の追い上げなどでグローバル経営が重大なヤマ場を迎えていると指摘した。特に円安は日本との競争で大きな荷になっていると診断した上で、「これを体質強化とマーケティング能力アップの機会としてとらえるべき」と強調した。こうした発言は、中国をはじめ海外市場の一部で現代自と起亜自の販売不振が続いていることに対し、本社レベルで総力を上げた支援体制に取り組むよう求めたものと解釈される。

 現代自は上半期、中国での販売台数が昨年上半期より14.2%減り12万4051台にとどまるなど、2002年末に中国に本格進出して以来の低調ぶりを見せている。起亜自も中国で6月の販売台数が7522台にとどまった。前年同月比で5月は15.4%、6月は32.8%減となっている。

 現代自は、世界各地の生産、研究開発、販売拠点などの各部門が有機的で効率的に運営されるシステムを完ぺきに構築すべきとしている。日本や欧州に対しては研究開発、品質、ブランド価値を、中国やインドなどの追い上げに対しては価格競争力を確実に備え、グローバル競争力を一段高めていくとの方針だ。


Copyright 2007(C)YONHAPNEWS. All rights reserved.


Copyright 2006(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0