【ソウル22日聯合】国内原子力発電所の各種故障による不時停止が、年初から例年に比べ急増していることが分かった。
 産業資源部と韓国水力原子力が22日に明らかにしたところによると、上半期に古里、霊光、月城、蔚珍などで稼動中の原発で発生した不時故障停止事故は8件と集計された。地域別では、蔚珍原発で3件、古里と霊光が2件ずつ、月城が1件だった。

 原因別では、発電関連設備の自然劣化が4件で最も多く、装備の不完全が2件、設計の不完全と人的ミスがそれぞれ1件ずつだった。自然劣化は発電機のコイルやケーブル、計測器などの老朽化、人的ミスは、作動スイッチを間違えたり、設備交代時に対象設備を間違えたりしたケース、重要な計測器に外部衝撃が加わり原発設備が不時に稼動を止めたケースなど、作業員の不注意により発生している。

 故障による停止以外にも、原発安全に関する問題提起は相次いでいる。月城原発4号機は重水路方式で、放射性含有水蒸気を除去するトリチウム除去装置を備えなければならないが、これが守られていない事実が国会で指摘されている。古里原発では事前点検の不足で液体廃棄物蒸発器室内のポンプ分解作業中、原発冷却水と温排水、排水が混ざった水が一部流れ出し、作業員がやけどを負う事故が発生した。

 国内原発第1号の古里原発は、今年6月にメーカー推奨の設計寿命を終わることを受け、稼動を中断した。1978年の産業稼動からの停止事故の発生は、1990年までが年平均6.6件、2002年は8件で、2003年が11件まで増えたが、その後は毎年10~12件だった。現在は稼動延長のために政府の検査と承認を待っている状態だが、こうした停止事故の急増が懸念材料となっている。釜山環境運動連合は、日本の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発で放射性物質を含む水が流出する事故があったことを例に、古里原発が寿命を延長すれば韓国でも起こり得る事故だと指摘している。
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