東国大学は20日、学歴詐称が明らかになった申貞娥(シン・ジョンア)助教授を罷免し、検察に告訴・告発する一方、任用当時の検証が不十分だったことなど、今回の事件と関連した関係者全員に責任を問うことにした。

東国大学は同日の理事会終了後に記者会見を行い、呉盈教(オ・ヨンギョ)総長が国民向けの謝罪文を読み上げるとともに、調査の結果を発表した。同校の韓振洙(ハン・ジンス)副総長を委員長とする5人の真相究明委員会は「採用過程で外圧や金品提供があったという証拠は確認できなかった」と結論付け、採用に当たり不正がはなかったとの認識を示した。委員会は当時の理事や企画処長ら13人を対象に調査を行ったが、一部の幹部については調査ができなった。

 委員会は、当時の洪起三(ホン・ギサム)総長による意欲的な業務推進スタイルがこのような結果を招いたと判断し、学歴関連書類の受付と確認の過程で、成績証明書が漏れているなど重大な過失があったことを確認したと明らかにした。

 記者会見に先立ち東国大学は、洪前総長が作成した文書を配布した。洪前総長は「有能な教授を招こうとして総長と大学行政当局がだまされた事件であり、不道徳な取引が介入した不正採用事件ではない」と強調し、東国大学がこの事件の最大の被害者だと主張している。

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