自動車の対中輸出が減少に転じる一方で対日輸入が増加を続けており、中国の追い上げと日本との技術格差が拡大という「サンドイッチ」危機が浮上しているとの主張が出された。韓国自動車工業協会が19日、中国自動車産業の輸出入動向に関する報告書を通じ述べたもの。
 報告書によると、完成車の対中輸出は2004年が4億5000万ドル、2005年が6億2000万ドル、昨年が6億ドル、今年1~4月が2億7000ドルと上昇幅が鈍化している。自動車部品の対中輸出は2004年の17億4000万ドルから2005年には26億9000万ドルと大幅に増加したものの、昨年は26億6000万ドル、今年1~4月は8億9000万ドルと下降曲線を描いている。

 これに対し、日本からの完成車輸入は2004年が2億7000万ドル、2005年が3億4000万ドル、昨年が4億7000万ドル、今年1~4月が2億1000万ドルと上昇を続けており、部品の輸入もやはり上昇曲線を描いている。

 協会はまた、世界の自動車市場で中国と激しく争うことになると指摘した。中国が高成長と市場開放を通じ先進技術を習得することで、現在は5.3年ほどの韓中自動車産業の格差が縮まるとの見方を示している。また、米国や日本、欧州連合(EU)などでの市場シェア推移を見ても、韓国はシェアが縮小している一方で中国は拡大傾向にある。

 協会は、▼中国・インド・トルコなど海外工場拡充を通じた価格競争力の確保▼中国と差別化した中・小型車の開発▼日本車に勝る品質・性能・デザインの技術革新▼産業構造の高度化▼エコカーの開発・販売▼韓中産業協力の強化――などが必要だと強調している。


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